慌ただしく週末を越えて気がついたらもう水曜日で、久しぶりにビーチに降りて行き、ブルちゃんと海の水に足をつけました。「明日はシャンプーしてあげるからね」とブルちゃんには嬉しくない約束をしました。お客様たちは白く大きく広がる砂浜で、夕方の明るい日差しを浴びながら、甲羅干しをしています。本を読む人、うつ伏せで眠る人。今日のエミレーツで宮城女子学院大学の学生さんと先生達一行28人がお帰りになりました。ザンジバルに付いていろいろテーマをもうけ、グループごとにリサーチをしていらっしやいました。私はそのなかの漁業のひとつ?海草の養殖についてお話をさせていただきました。私がここパラダイス ビーチ バンガローズを始めたころにはこれほど、引き潮のときに海に入って養殖をする女性達を見かけませんでした。が今はパジェ村の女性の95%はこの養殖に関わっているそうで、今まで現金を余り手にすることがなかった村の女性達が、自分で自由に使えるお金を手にすることで、子供の制服や、食器や衣類やら家計の補佐的なお金が入り、おまけに結納金マハリをだんなさんに返すことができるようになり、離婚が増えたそうです。このキリンサイから抽出されるカラギーナンは例えば薬の成分をくっつける凝固剤、そして食品の成分をくっつけるゼリーとして、あらゆるものに使われています。ハムソーセージ、チョコレートクリーム、カスタード、薬、コスメティック・・・・・。このカラギーナンを抽出するには、きれいな水と広い場所が必要で、抽出にはアルカリをたくさん使うため、残ったアルカリを貯蔵し地中にもれないように、大きなプールを作らなければならないそうです。ザンジバルは無理。そのためにこれからここでは何がこの原料である海草からできるか?石鹸のプロジェクトがもう9月には始まろうとしています。このような話題をいろいろ教えてくれたのが、ダルエスサラーム大学のマリンサイエンスの支部で働く、フラワー博士。おしゃれではつらつとした、「これからの海草の効用」などを考える「海草グループ・ザンジバル・シーウィード・クラスター」の代表者です。そしてパジェ村の集荷所の代表者、ムガナさん。こんな風にいい出会いを与えてくださった、富永先生ありがとうございました。
手前は鶏の照り焼き風。奥にはキリンサイの中華風酢の物やキリンサイを使ったお味噌汁もお出ししました。又皆遊びに来てね。