イタリア人男性の水死体が打ち上げられました。体は生前とまったく変わりなく眼球だけが魚に食われ、空洞になっていたと、目撃した友人が話していました。友人は海辺のレストランでウエイターをしており、亡くなったその彼からランチの注文を聞いたそうです。でもそのランチは彼の口に入ることはありませんでした。海は侮れません。
さて昨日は失った荷物のポリスレポートを取るために、ザンジバルタウンへ行きました。取り合えず税関と港湾警察署で荷物は届いてないかを聞こうと港のゲートをくぐろうとすると、顔見知りのタクシードライバーに「そういう時は船会社のオフィスをまず訪ねるべきだよ。」と私には思いもよらなかったもっともなアドバイスをいただく。「今ちょうどボートが入っているし、責任者のアリ モンバサに聞いて」との事で、ギンギンの日差しに包まれた港をとぼとぼと行く。「なかみは何?」チーズとジャムとクッキーとソーセージとか。「待ちナ。」なかなかボートへ入ったきり出てこない。「あーーー。私の箱だ。」アリがニコニコとあの箱を抱えて暗い船内から大きな体をゆさゆさと出てきた。
こんなに嬉しかったのは久しぶり。でも無いけど。またザンジバルが好きになってしまった。間違って持ち出した人が返してくれたのか、はじめから馬鹿タッキーが見過ごしたのか。それにしてもダルエスとザンジバルを少なくとも3往復はしたことでしょうこのボックス。ホント旅好きなんだから。大願成就のお守り持参できてよかった。