面接は無事終了しました。27人の方々とお話をして、最終的に3人を選び出しました。2年余ホテルで庭師として働いた経験のある青年。政府の役人を長く務め、早くに退職したお30代の女性。料理のショートコースで学んだこともある、本土の女性。他にかなりいいなと思える女性がいました。2人。ところが1人は履歴書によると、数ヶ月しかホテルの仕事を勤め上げていない。もう1人も・・・・。面接を終え、お昼を食べるついでに、彼女らが以前働いていた、ホテル2つを訪ねて挨拶がてら、彼女達がどうして1年も勤め上げずに退職しているのかを聞きました。1人かなりいけそうな女性は「仕事をちゃんとしない。終えずに帰る。彼女かどうかは確信がもてないが、彼女が担当したお部屋から、何度か物が盗まれている。」えーーーー!もう1人のやはり本土からの女性は、「上司を敬わない。周りの従業員とそりが合わない。・・・・」などの理由で早めにやめていただいたそうです。そう話してくれたイタリア人マネージャーは、「もし従業員が必要ならば、職を探しているいい人たちの履歴書がありますから、どうかご覧になってみては?」と親切に言ってくださいました。そう言う訳でいい人たちを選んだわけですが・・・・。わたしがこのド田舎に引っ込んで何にも知らない間に、世界の経済情勢はかなり落ち込んでしまっているそうで、そう言えば、今年は観光シーズンがあっという間に終わった。他のホテルに行ってもお客様がいない。「今年初めて3月から6月いっぱいまで、あの人気のあるBホテルは閉鎖だよ。従業員200人でお客様が今20人だって。さおりは又従業員を増やそうなんて・・・うちでは先日いいスタッフ2人を解雇にしたんだよ。イギリス人なんか不景気でもう絶対旅行はしないよ。」ボーっとしていたらジョージさんにたしなめられました。考えに考えて昨夜は何度も目を覚まし、面接で選んだ方々にはハイシーズンに、又は忙しいときに臨時で来てもらい、終身雇用の人たちをうまく回しながら、サバイバルしていくことにしました。今日はまだお客様が0です。